中文题名: | 井上紅梅译《金瓶梅与中国的社会状态》研究 |
姓名: | |
保密级别: | 公开 |
论文语种: | jpn |
学科代码: | 050205 |
学科专业: | |
学生类型: | 硕士 |
学位: | 文学硕士 |
学位类型: | |
学位年度: | 2023 |
校区: | |
学院: | |
研究方向: | 日本文学 |
第一导师姓名: | |
第一导师单位: | |
提交日期: | 2023-06-19 |
答辩日期: | 2023-05-26 |
外文题名: | 井上紅梅訳『金瓶梅と支那の社会状態』に関する研究 |
中文关键词: | 《金瓶梅与中国的社会状态》 ; 井上红梅 ; 翻译 ; 中国理解 ; 对照研究 |
外文关键词: | 『金瓶梅と支那の社会状態』 ; 井上紅梅 ; 翻訳 ; 中国理解 ; 対照研究 |
中文摘要: |
于大正后期出版、由中国风俗研究家、翻译家井上红梅翻译的《金瓶梅与中国的社会状态》,是第一部规模较大的《金瓶梅》日译本。该译本从译者井上红梅的创作经历来看较为独特,且采用口语体翻译,在当时的汉文训读翻译中独树一帜。此外,作为大正时期日本知识分子理解中国的方式之一也值得关注。然而,针对该译本的专门研究较少,为数不多的研究也存在以下问题点:(1)未明确确认译本的翻译底本;(2)缺乏对译本的具体文本分析;(3)对译本的特征理解不充分;(4)对译者的翻译倾向及其背后的原因的探讨不充分。 本研究以该译本为研究对象,主要研究并解决了以下问题。 第一,首次明确确认该译本的翻译底本为《金瓶梅》三大版本系统中的第一奇书本。 第二,通过分析译本对原著内容的增删情况,整体把握了译者井上红梅的翻译倾向,并针对由于译者的改稿所导致的译本相对于原著的文本变形,从人物形象和人物关系这两个角度进行了考察,得出以下结论: (1)从译本中人物形象的变化出发,选取潘金莲、吴月娘两位女性人物展开考察,发现原著中被设定为“好色女性”的潘金莲,在译本中其性主动和性自由的特征被削弱;原作中具有多面且复杂性格的吴月娘,在译本中呈现出“贤妻”、“贤妇”的形象。 (2)从译本中人物关系的变化出发,以西门庆与春梅、武大郎与潘金莲之间的地位关系为例进行分析,发现原著中描写的非传统的男女地位关系,在译本中又恢复为传统的“男尊女卑”的地位关系。在此基础上,通过论述男主人公西门庆这一角色对故事展开的影响,发现与原著相比,译本将故事的主体由女性转移为男性。 最后,针对上述译者在翻译时通过改稿所构建的不同于原著的女性形象和男女地位关系,从多个角度分析了其原因和效果,并尝试对译本进行了定位,主要结论如下: 译者井上红梅对中国古代儒家思想持批判态度,并试图通过《金瓶梅与中国的社会状态》这一译本向日本读者介绍中国社会因“儒家的失败”而产生的阴暗面。然而,在翻译改稿的过程中,译者却将原著《金瓶梅》中所描绘的反抗传统儒家思想的人物形象与人物关系,改写为符合当时日本父权制家庭所滋生的女性压迫与男性偏重这一社会背景的女性形象和男女地位关系。这一看似矛盾的翻译主张与翻译方针,若将其放在大正时期日本知识分子对中国的不同理解这一背景之中,并结合译者井上红梅翻译《金瓶梅》之前的中国风俗研究来看,笔者认为井上红梅对《金瓶梅》的翻译实际上可以视为其“向日本社会介绍现代中国社会生活”相关创作的一部分。并且,在大正时期日本对中国的认识急剧变化、社会中普遍存在“美化中国”或“歧视中国”的极端化理解之下,井上红梅以自己独有的方式去理解并介绍中国社会——即将焦距转移至中国的世俗社会,并通过塑造与日本人接近的中国人、与当时日本社会接近的中国形象,向生活在大正时期日本社会的日本读者传达现代中国社会的方方面面。 |
外文摘要: |
大正後期に現れた中国風俗研究家・翻訳家井上紅梅による『金瓶梅と支那の社会状態』は、日本初の大規模な『金瓶梅』の翻訳とも言える。口語訳及び訳者の執筆活動から見れば独特であるほか、大正期における日本の知識人による異なる中国理解としても注目に値する。しかし、この訳本に関する専門的研究は極めて少なく、数少ない研究では、(1)翻訳底本の確認に物足りない説明、(2)訳本の考察に具体的なテキスト分析の欠乏、(3)(2)による訳本の特徴の把握の不十分、(4)訳者の翻訳傾向の背後の原因への探求の不足という問題点がある。 本研究は、この訳本を研究対象として取り上げ、主に以下のような内容を考察した。 第一に、訳本の翻訳底本が第一奇書であることを初めて明確に確認した。 第二に、加除事情を主として訳者井上紅梅の翻訳傾向を把握し、この加除によって訳本に呈された原作とは異なる形態を、人物像と人物間の関係性という二つの角度から考察を行い、次のことを発見した。 (1)訳本の人物像の変化において、潘金蓮と呉月娘という二人の女性人物を取り上げ考察した。原作では「好色な女性」と設定されている潘金蓮は、訳本では彼女の性的自由と主体性が弱まり、原作における多面的で複雑な性格を持つ呉月娘像は、訳本ではただの「良妻賢婦」像になっていることが明らかになった。 (2)訳本の人物間の関係性の変化において、西門慶と春梅、武大郎と潘金蓮との間の力関係を例として、原作に描かれた伝統的な男女の性差とは異なる男女の力関係は、訳本では伝統的な亭主関白のような力関係に変わった。その上、男性主人公西門慶が物語の展開上の役割から訳本に窺える男性中心志向を論じ、原作と比べて訳本は、物語の主体を女性から男性へと変化させていることがわかった。 最後に、訳本における上述の新しい女性像と男女の力関係の構築に対し、紅梅が翻訳する際の書き改めた理由とその効果を複数の角度から探求して、訳本を位置付けようとしてみた結果、次のように結論づけた。 中国古代の儒教的思想を批判的に捉え、『金瓶梅と支那の社会状態』という訳本を通じてその「儒教の失敗」から生じる中国社会闇黒の一面を紹介しようする紅梅だが、彼が翻訳する際の書き改めによって、『金瓶梅』に描かれた従来の儒教的思想に反発するようなものを、逆に当時の日本社会に存在する家父長制的な家制度の下に生じた女性抑圧と男性偏重に一致するものに戻した。この矛盾のように見える紅梅の翻訳主張と翻訳方針を、翻訳当時の大正期における日本の知識人の間に存在する異なる中国理解と、翻訳の前史としての紅梅の中国風俗研究といった角度から見れば、紅梅による『金瓶梅』の翻訳は実際、彼の「現代中国」社会を紹介する執筆活動の一環として、大正期における中国礼賛と中国蔑視が共存するという時流の中、自分なりの方法で中国社会にアプローチし、中国に対する関心の焦点をその庶民社会に当て、国民生活なり、社会の実生活なりの方面を大正期の日本社会を生きる日本人読者に受け入れやすい形で伝えていると考えられる。 |
参考文献总数: | 67 |
作者简介: | 席靖毅,北京师范大学2020级外国语言文学学院日文系硕士研究生,研究方向为日本文学。 |
馆藏号: | 硕050205/23007 |
开放日期: | 2024-06-19 |